AWSのパラメータストアから環境変数にセットしたり任意の形で出力したり

AWSのパラメータストア って便利ですね。環境ごと変数やCredential情報を設定しておいて、使う前に取りだせばよいし。 Vault みたいに使えますし。

とはいえ、Dockerのような環境変数やパラメータに渡したいときに、毎回AWS SDK 使うのも面倒くさいので、ワンライナーでさくっと取れるコマンドラインツールを作りました。

github.com

使い方など

Parameter Storeに以下のキーが設定されているとして

/path/to/key/EXAMPLE1  = VALUE1
/path/to/key/EXAMPLE2  = VALUE2

以下のコマンドを実行すると

$(aws-ps load --path /path/to/key --region ap-northeast-1)

以下の環境変数がexportされます

export EXAMPLE1=VALUE
export EXAMPLE2=VALUE

指定したpathで ssm.getParametersByPath が呼ばれpathは取り除かれて出力されます。 内部的には export A=B;export C=D を出力しているだけなので、 $() で囲ってしまえば実行されるという単純な仕掛けです。

テンプレートとか

今のプロジェクトでは、 Play Framework(Scala) を結構使っているのでJavaプロセスに起動オプションを渡したい時も結構あります。そこで、テンプレートを渡せるようにして、任意の出力を得ることが出来るようにしてみました。

↑と設定されている内容は同じとして、以下のコマンドを実行すると

aws-ps load --path /path/to/key --region ap-northeast-1 \
--template "-D{{ .Name }}={{ .Value }}" --delimiter " "

以下の出力が得られます。

-DEXAMPLE1=VALUE -DEXAMPLE2=VALUE

テンプレートは、取得できたパラメータごとに展開され Name にパラメータ名、 Value にパラメータの値が入っています。delimiter はパラメータごとの区切り文字です。go-templateを利用しているだけですので、何かやろうと思えば難しいことが出来る気がします。

Prefixとか

--path オプションは、2017/06のアップデートで追加された階層に対応するものです。
Amazon EC2 Systems Manager のパラメータストアで階層、タグ付け、および通知を追加サポート

それ以前に作ったものや、パラメータ名でグルーピングをしたいときのために --prefix オプションも用意しています。

例えば、以下のパラメータがあるとして

a.b.c.d = foo
a.b.c.e = bar
a.f.g.h = baz

以下のコマンドを実行すると

$(aws-ps load --prefix a.b.c. --delimiter "\n")

こうなります。

export d=foo
export e=bar

pathと違い、prefix が先頭から一致するかどうかしか見ていませんので、最後の. を忘れると .d=foo のようになってしまうことに注意してください。

未実装など

  • テストがないです。
  • タグで取れるオプション --tags も実装したほうが良い気がする。

おまけ

Githubリポジトリparameter store とかで検索すると他にも似たようなツール作っている人はちらほら見かけましたが、golang使って作ってみたかったのと、環境変数だけじゃなくて、コマンドの引数にも渡したかったけど、そういうのがなかったので作ってみました。

3時間くらいかかったけど、実際のコード書くより周り(GOPATHとかcobraの使い方とかIntelliJとかTravisCIとか)の方にかかった時間のほうが長い気がする。

(ていうか、ECSの環境変数にParameterStoreのキー名を直接設定する機能が欲しい)